どんなプロダクトをつくればいいのか
前回の記事で、まずは自分が使うプロダクトをつくればいいと書きました。
その理由は「顧客像が明確=的を得た課題解決ができる可能性が高い」からです。ですがそれだけではありません。プロダクトはリリースしてすぐにヒットする場合は稀で、成功するまでに時間がかかるものです。多くのプロダクトはPMFといわれるプロダクトマーケットフィットを目指します。(プロダクト(Product)が適切にマーケット(Market)のニーズに合っている(Fit)態のことを意味します)
これは自分の頭の中からはじまったアイデアとマーケットとのズレを修正していく作業です。そのために一度出したものを反応を見ながら、ピボットしていき、フィットさせるサイクルを何度もまわしていきます。
僕自身はひとつのプロダクトが本当に成功するまでには10年はかかると考えています。そのためには、そのくらい長く関われるテーマを選ぶ必要があります。関心がないものは粘ることができないからです。だからこそ、自分が使うプロダクトというのはその点でも関心が強いテーマであり、条件を満たしています。
例えば僕が開発したCLOUD PAPERというオンラインで見積・請求書の管理ができるサービスがあります。これは2012年当初、フリーランスになった僕自身が自分のためにつくったシステムがはじまりでした。
当時はエクセルで見積書、請求書を管理していたのですが、同じような仕様の見積もりや、同じクライアントへの見積もりなどを作る際に過去の見積を参考にすることが多く、エクセルでは探すのに時間がかかって不便を感じていました。そこから自分で検索システムをつくりはじめたのでした。
やがて、システムを使い続けていくうちにこれは同じようなフリーランスや小規模事業者にとって便利なのかもしれない、ということに気づき無料公開をはじめます。
その後、数百ユーザーに使ってもらいながらフィードバックを集め、数年後に万全を期して有料化したのでした。このサービスはサブスクでの課金でしたのでフリーランスの収入の並を安定させてくれる収入源となってありがたいサービスでした。現在はMENTAに集中するため、M&Aで売却済みです。
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あらゆるスキルが学べるパーソナルメンターサービスMENTAの代表/個人開発が好きでこれまでに30個ほどのWEBサービスやアプリを作ってきました/福岡のWEB制作会社勤務→フリーランスエンジニア→法人立ち上げ→M&A億単位の売却を経験。 (詳しいプロフィール)