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デザインが学べるサービスBONOで成功したカイクンさんにインタビュー!

今回は、UI/UXデザインが学べるサービスBONOをつくったカイクンさんにインタビューを行いました。

どのような経緯で立ち上げ、どうやってサービスをフィットさせていったのか、デザイナーによる新規事業立ち上げについてのお話は興味深いです。


カイクン:みなさんこんにちはカイクンと申します。

僕もYouTubeはやってまして、そこから派生して今自分でBONOというですね。UIデザインを学べるサービスを今自分一人でやっております。

どんなサービスかというと、ざっくり基本的には動画のコンテンツでUIデザインって学べて、Slackでやってるコミュニティーがあるんですけど、そこで質問したりとか、その学んでいる人同士で交流したりとかフィードバックしたり、勉強会したりとか、何かそんな感じのデザインを学ぶ場所作りをしているサービスです。

一応経歴も話すと、10年ぐらいデザイナーをやってまして、主にUIデザインとかデジタルプロダクトのデザインと呼ばれるようなところですかね。1社目だとmixiって会社入ったりとか、後有名とかあとNewsPicksに1年目ぐらいの時にジョインしました。その後色々あってフリーランスで今BONOもやってるって感じでございます。

入江:このサービス立ち上げたのは去年ですよね。

カイクン:そうです。1年半ぐらい立ちました。

入江:BONOを作ろうと思ったきっかけを教えていただけますか?

カイクン:ひとつはフリーランスになった経緯とか、もうちょっとはしょっているんですけど、その前に4人で起業とかしてたんですがメンバーともめて僕だけやめてしまった経緯があります。そういうのもあって、自分でやっぱやんなきゃ駄目だなみたいなのがまずあって、そんなきっかけはありましたね。

その間に何が一番自分にフィットするかなって試してた中でたまたま流行ってたYouTubeをやり始めちゃって、それをデザイン教えるみたいなコンテンツでやって、それが視聴者リスナーの人が増えたっていうのもあって、この領域でやっぱちょっとやった方が良さそうかなっていうので始めたっていうところがありますね。

入江:なるほど。今回、個人でのサービス立ち上げですが、普通は個人開発とかっていうと、やっぱりプログラム書いて何か作るみたいなのが思い浮かぶじゃないですか。でも今回のサービスは、特にプログラミングせずともこういう風にユーザーが求めてるものを出せば、ちゃんとお金取れるんだよといういい事例だなと思ったんです。

オープンしてから、今までどのぐらいの利用者がいるんですか?

カイクン:BONOは無料登録やってなくて、課金した人の数でいうと累計400人くらいは課金してくれていて、いまは250名ほどいます。

入江:すごいですね。カイクンさんは今はフリーランスですか?

カイクン:フリーランスでやってますね。いまはもう受託の仕事も受けてないです。

入江:ってことは、もうこれだけでも生きていけるような状態ということですね。
最初にリリースするまでにどのくら時間かかったんでしょうか?

カイクン:最初に「UIデザインの基本」っていうコンテンツをつくったんですけど、これで3-4ヶ月はかかりましたね。

入江:3-4ヶ月は結構大変だと思うんですが、モチベーションは維持できましたか?

カイクン:はい、モチベーションはさがんなかったですね。なんだろう、僕は結構使命感が強いタイプだと思ってるんすけど、もう作らなきゃ…という感じでしたね。やっぱり、これは自分自身が独学ではじめていて困ったことがあるものなので、そういうのもあって作らなきゃ!というのはありました。実際、YouTubeやっていてもニーズは感じましたし、これは絶対に求められているなと。

それで最初のコンテンツが完成したとき、最初はYouTubeのリスナーさんにだけだしたんですが、それだけで十数名が課金してくれたんですね。それで、これはいけるなと思いました。

入江:すごい、その当時はYouTubeの登録者はどのくらいいたんですか?

カイクン:登録者で言うと多分3000人ぐらいですね。ここで課金してくれる人がいたので正式公開してもいけるなと思いました。

入江:そこからはコンテンツをどんどん増やしていったんですか?

カイクン:いえ、コンテンツを増やしたのは正式リリースの後なんですが、当時は最初からコミュニティーをテスト的にやってたので、結構その質問を受けたりとかしてました。そこでユーザー理解にすごい時間かけてましたね。僕、コミュニティ駆動開発って勝手に呼んでるんすけど、最初コミュニティやるつもりなかったんですよ。手間なんで。だったんですけど、やっぱりユーザー理解するために最初何かコンテンツも少なかったし、まずやってみるか、という感じで。

結果としてずっとコミュニティやってるし、めちゃくちゃ助かってるんです。どこで課題にぶつかってるかとかわかるし、作ってる途中にアップしながら意見をみんなに聞いて、フィードバックをもらってつくっていったんですね。

入江:なるほど。そこからどのタイミングで増えていったんですか?

カイクン:原因は2つで、やっぱり成功者が出たっていうところと、途中からコンテンツの作る方式をちゃんと決めたっていうところの2つですね。ひとつめは、やっぱり転職できたみたいなところが出てくると、ここに来れば大丈夫なんだなっていうイメージが外に広がっていきました。

そこでさらに大事なのがコンテンツです。最初は、とりあえず初心者向けのUX入門ってやつをつくろうとか考えてたんですが、途中で、その何を作ったらいいのか分かんなくなるんですよ。一人でやってると。それで、あらためて整理した時に、未経験からそもそも転職した人ってポートフォリオを作るんですよね。そこから逆算して、そのレベル感とか、それを作るために必要なものを揃えていった方がいいんじゃないか!というのが確定的でした。

そこからポートフォリオをゴールとして設計していくことで、作るべきコンテンツが明確になっていったんです。このあたりから、どんどんユーザーが増えていきました。

入江:紹介とかも多かったりするんでしょうか?

カイクン:そうですね、紹介もいるんですが、それよりもサービスの設計が大きいと思ってます。デザイナーってアウトプットが仕事なので、デザインだけじゃなく整理してテキストで伝える力も重要なんですよね。その意味で勉強中からどんどん発信していこうというようにしていて。それからユーザーがnoteとかで学んだことを自主的に書いていくことが増えました。そこでBONOを知って入ってくる人が増えていきましたね。

入江:なるほどー。つながってますね。YouTubeからはじまって、そこでニーズを感じて自身の経験とともにサービスを立ち上げたと。今後の目標は何がありますか?

カイクン:さっきお話したロードマップ。これがまだ全部完成はしていないので直近ではコンテンツを完成させることです。もうひとつは大きい話なんですが、別にデザインってデザイナーだけのもんじゃないんです。そう個人開発したい人もそうですし、起業家もそうだと思うし、エンジニアさんも絶対必要。結構見た目のデザインっていうよりも、問題は何かっていうのをちゃんとみつけて、それを解決するための手段みたいなものが広義でのデザインだと考えていて。これはビジネスに関わる人は全員身につけておいたほうがいいスキルだと思っています。そこまでサービスを広げていきたいですね。

入江:ありがとうございます。僕もBONOに入って学びたいと思います(笑)今日はありがとうございました!

まとめ

プログラミングを書かなくてもサービスは作れるという好例だと思いました。極端なことをいえば外部のサービスをつくって、ビジネスを考えるのもの同じこと。一番大事なのは解決したいニーズが明確でそれを解決できる価値をどうやってつくるか、それだけだと思います。僕自身も非常に学びが多いインタビューとなりました。

BONOはこちら

動画版はこちら

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PROFILE

入江 慎吾
あらゆるスキルが学べるパーソナルメンターサービスMENTAの代表/個人開発が好きでこれまでに30個ほどのWEBサービスやアプリを作ってきました/福岡のWEB制作会社勤務→フリーランスエンジニア→法人立ち上げ→M&A億単位の売却を経験。 (詳しいプロフィール)

カテゴリー: WEB SERVICE