コンテンツへスキップ →

個人開発のマーケティングには「自分メディア」が効く

ひさしぶりの更新です。前回からの更新の間に、MENTAがランサーズグループにはいったりCLOUD PAPERも売却したり、子供が生まれたりといろんなことがありました。

そんな中でこれまでいろんなサービスをつくってきてうまくいったもの、いかなかったものあるのですが、そもそも「どこでPRするか」が大事です。MENTAも事前に200名のメンターを集めることができたのは、Twitterのフォロワーさんが多かったから。

自分のメディアをもつ

個人開発のマーケティングにおいては、自分のメディアを持つことが一番大事だと思っています。ちなみに、現在の僕のTwitterアカウントは約1万フォロワー、YouTubeチャンネルも5,000人のチャンネル登録があります。そしてこのブログ。これが僕の3大個人メディアです。

そもそも、フリーランスとして独立したとき、ネットで仕事を獲得するためにはじめたのがブログでした。ひたすらサービスをつくってブログで紹介したり、スマホアプリ開発のチップを書いたり。独立直後は仕事がなかったので自分のアプリ開発とブログしかやってませんでした。

そうしている間に検索エンジンからブログに入ってきて「僕がつくったサービスをみて受託開発がはいる」というパターンができました。これもブログを書き続けてきたからこそ。ブログいいじゃん!と思ってますます更新をつづけました。

ブログには本当に助けられていて、顧問エンジニアをはじめます!という記事を書いたときには、なんとその日に数社から問い合わせがあり契約に至ったのでした。

そうやって2011年からコツコツ積み重ねてきたことが今につながっています。メディアに取り上げてもらうのは難しいことですし、まず自分のメディアをもって役に立つ情報を提供して応援してもらえるつながりをつくっていくことが下地として大切です。

Twitterをはじめる

2011年ころからTwitterもはじめたんですが、最初は自分が作ったアプリを使ってくれてる人を探す&サポートをメインで使っていました。Twitterはユーザーと直でつながってコミュニケーションとれるのがいいところだなと思ってます。個人開発と相性抜群。

当時はアプリの口コミをみつける、困っている人がいれば声かける→即改善→喜ばれる、を繰り返していました。自分がつくったアプリを使ってくれている人がいること、それだけでうれしかったですね。

それまではフォロワーも1,000人くらいだったのですが、本格的に増え始めたのは2018年の「脱受託宣言」からです。ここから、ひとつのエンターテイメント化をしていて、生き様を実況中継するスタイルになっていて、同じような環境にある人からの応援やフォローが増えはじめました。

発信するテーマは「続けられるもの」

とはいっても個人が発信できるものは限られます。興味関心がないものは続けられません。結論、このテーマなら続けられるというものを選びましょう。

さらにいえばそのテーマがプロダクトとつながっていないと、あまりPRになりません。これまで僕もさんざん「原体験をもとにしたサービスは強い」という話をしていますが、ここにもつながっています。

たとえば、僕が発信するネタは自分が体験してきた「個人開発」の内容を中心としてます。それは今現在で体験していってることであり専門分野です。(正確には個人開発というかサービス・アプリなどのプロダクト開発)

そして自分が体験してきて不便を感じたり、こうだったらいいのにな、というところからプロダクトをつくり始めているので自分に近いターゲットとなっています。

つまり、発信する内容とターゲットが近いということです。僕のコンテンツをみているのはエンジニアが多いですし、MENTAのコアユーザーもエンジニアです。

人の役に立っているかを意識している

発信するコンテンツの反応をみながらわかってきたことがあります。

それは、やはり人の役に立つコンテンツじゃないと読まれないということです。ひとりよがりで自分がいいたいことを書きなぐっても読んでもらえないし伝わりません。

僕のブログで最初にバズったのはこの記事でした。

通勤中でも寝る前でも!iPhoneプログラミングを勉強出来る簡単な方法!

読んでもらうとわかるのですが、この記事の中に僕の意見はありません。ただその瞬間に知ってる人があまりいなくて有益な情報をシェアできたことで価値が生まれました。

最初に発信をはじめるときは、自分の意見・主張じゃなく、役に立つ情報を発信するといいと思います。現代では情報過多すぎるので、その情報をまとめてくれるとか、この方法がおすすめだとか、人の代わりに自分が時間を使ってキュレーションした情報に価値があります。

また、この方法をするときには僕もよくやっているのは、自分の調べごとをまとめて記事にするというものです。自分自身が知りたいと思って調べた情報ならば一石二鳥ですし、その結果人にも喜ばれるコンテンツをつくることができます。

これについては、けんすうさんの超参考になる記事があります。

自分の体験には価値がある

コンテンツづくりにおいては、自分の主軸を決めるのがよいです。僕の場合は「個人開発」としての認知度が高いので、プロフィールにも入れたりしています。

なぜそうなるかというと、これまでに2-30個プロダクトをつくり、うち2つをヒットさせ売却までできている人が少ないからです。だからこそ、言葉に説得力が生まれますし、経験が他の人の役に立ちます。

自分ならではの経験だったり、それがない場合は有名人のストーリー、本で共感したことだったりにコメントをつけてシェアするなどがいいんじゃないかと思います。ちなみにそうやってつくったコンテンツの代表的なものはこちらです。

自分の体験こそはオリジナルであり、本音であり、真実。だからこそ、まわりも引き込まれるように読むことができます。

YouTubeはどうなのか

じつはYouTubeも一瞬はじめてみたものの、あまりに再生回数がしょぼくて1年くらいやめていたのですが、ある時急激にチャンネル登録が増えだしました。(おそらくどこかの人気YouTuberのサイドなどに関連してでてきたのだと思われる)

そこからやる気になって更新を続けているんですが、結論おすすめです。

たとえばMENTAで採用応募してきてくれた方や、商談相手から「YouTubeみました!」なんて言われることも多く、ちょっと恥ずかしい気持ちにはなりますが、話がとてもしやすくなりました。

文字に比べて表情や音声でパーソナリティが伝わりますので、発信するコンテンツとともに親近感がわきやすい媒体だと思います。僕も定期的にみているYouTuberさんのことを近く感じます。

ラジオ的に作業しなら音声コンテンツは聞かれるので、ブログと合わせてYouTubeもおすすめしたいです。まだまだビジネス系は少ない。

更新の方は、何度か試行錯誤を繰り返して、iMacとmmhmmというアプリを使って動画を撮影しています。10分あれば動画を収録できて、そのあとiMovieで前後だけカットしてアップ。全部入れて30分かからずアップできるようになりました。テロップもないですが、こういうのは続けられる環境が大事です。

個人開発、スタートアップのマーケティングには「自分メディア」が効く

ということで書いてきましたが、自分のメディアを更新し続けているのは、そこから得られるものが大きいからです。

決して趣味でやってる気持ちはなく、「誰かの役に立つ」ことをシェアしていけば、応援してくれる人が増えてくるので、自分がやっていることにも関心を持ってもらえる。そのつながりをつくっていくことは何をやっていくにしても大切なものになっています。

定期更新を続けていくのも大変ですが、締切をつくることで無理にでもネタを探す、調べるということができるようになってきました。これは自分の成長にもつながっています。

つまり、やるといいことしかないのでぜひはじめてください!というお話でした。

メールマガジンもはじめたので、よろしければご登録ください!


 

これから発信をがんばる人にはこちらの本がおすすめです。

SPONSER

SHARE

YouTube

PROFILE

入江 慎吾
個人開発クリエイター。MENTAなどをはじめ、これまでに30個ほどのサービスやアプリをつくりました。最近は生成AIに夢中。コンサル、開発のご依頼はこちらまで。 (詳しいプロフィール)

カテゴリー: WEB SERVICE マーケティング