福岡の小さな会社がリモートワークなエンジニアさんと働いたら生産性が倍増した話

どうも!福岡にてWEBシステム・アプリ開発をやっているイリテク(株)の入江です。会社といっても、うちの会社は社員は奥さんだけで事務をお願いしているので、実際にはぼく1人が開発をになっています。
アプリ開発社のうめのんさんのブログ「リモートのエンジニアが働きやすくなるにはどうしたらええやろか」を読みました。うちと同じようなことをやってる!と思いながら。こういう働き方は今後増えていくはず。
目次
リモートエンジニアってなんぞや?
ここでいうリモートのエンジニアとは、「会って打ち合わせができない距離で働いているエンジニア」のことです。
リモートワーカー、テレワーク、在宅ワークなど呼び方はさまざま。そういう私自身もクライアントにとってはリモートワーカーであり、リモートエンジニアでもあります。フリーランスもいるし会社に勤務している人もいます。週末だけ手伝ってもらったり。
小さな会社やフリーランスは社員を雇用するよりもリモート雇用のほうがメリットがあります。その理由は下記記事から。
上の理由からリモートのエンジニアさん達を募集して、実際に仕事をはじめました。そこで今回は得られた知見なんかをまとめてみます。
福岡から全国で働いているエンジニアさんを募集した
このブログでリモートで働いていただけるエンジニアさんを募集したところすぐに応募があり、いまでは6名のエンジニアさん達と仕事をしています。その経緯は以下の記事にまとめました。
これだけツールが揃っているいまなら、リモートでなんら問題はありません。というか、ぼく自身が全国から仕事をいただいて成り立っているわけですから同じことですよね。
同じように社員を入れるのではなく、最初から実力のあるエンジニアさんに隙間時間で手伝ってもらえたら、お互いにメリットがあるのではないかと考えたのです。いまリモートで働いてくれているエンジニアさんは、福岡、長野、千葉、愛知、東京、そして上海にまで広がっています。
どうやってリモートエンジニアの採用を決めたか
まず、当サイトから応募があったら、実績やこれまでやってきたことなんかを聞きます。スキルもあわせて。そして一度Skypeなどでお話しました。話を通してどんな人なんだろうか、というのをお互いに確認する意味で。
大丈夫かな、と思ったら契約書をむすびます。そして、最初の1ヶ月はトライアルとしてボリュームの小さな仕事をおまかせします。ちょっと厳しいかなと思えばその月だけで終わりますし、頼もしい方だったらそのまま継続となりました。(ほとんど継続になってます)
報酬は時間単価がわかりやすい
以下、うめのんさんのブログより。
まず、プログラミングなんてものは修正の繰り返しだし、機能を実装するのにどれだけ時間かかるか見積もるなんてミッション・インポッシブル。というわけで、働いた時間だけお金を払う時給計算が無難だと思う。
プログラミングはどれだけ時間かかるか事前にはわからないし、こだわればこだわるほど時間がかかる。アプリって何度もやり直しながら作るもんだから、時給じゃないと修正依頼も言いにくいし、やるほうもいやだろうと思う。
そして、作業時間は自分で測ってもらう。そのさい、調べ物する時間や、作業中にハマった時間も含めて、仕事に関する作業をしている時間はすべて計測して申告してくださいとしている。プログラミングって頭の中で考えたり、調べ物したり、ハマったりすることは当たり前なので。
〜中略〜
これ、お願いする側からすると、どれだけお金がかかるかわからないから不安だとか、ダラダラ仕事されたら不安とか思うかもしれない。でも、優秀なエンジニアはそんなケチなことしないので大丈夫。
全く同感。ぼくも数名の方と仕事をしていますが、実際にお願いして不正に時間を水増し請求してきたりする人はいません。仕事ができる人はそんな面倒なことやりませんね。
パッと終わらせて次の仕事をやる。いわゆる余計な心配やコミュニケーションで疲弊したくない人が多いので、そんなこざかしいことはやらないんですね。
あと、ぼく自身がプログラマーでもあるのでおおよその工数のイメージがつく、というのもあるかもしれません。頼む方もこれは時間かかるだろうなーとか、だいたいわかるので。
事前にこれはどのくらい時間がかかりそうですか?と聞いておくと、大きなズレがなくなるのでお互いにいいです。最初に聞いた時点で見積が大きければ、うまく伝えきれていない可能性もあるので詳しく打ち合わせしていけば問題ありません。
ちょっと話はそれて、リモートのデザイナーさんも1人いるのですが、なかなかデザイナーさんの確保は難しいです。時間単価ではなく案件ごとにいくら、という形ではないと難しいかなと思います。
気持ちよく仕事をしてもらうために
無理をおしつけない
できるだけエンジニアさんの要望を重視しています。無理なスケジュール、突発的な依頼などなど。たまにそういうこともありますが、、、まず相談という形をとっています。可能かどうか。
コミュニケーションのためのコミュニケーションはとらない
仲良くなろうという理由で雑談するのは時間のムダです。向こうにとっても困るんじゃないかと。エンジニアは雑談よりもプログラム書いている方が好きな人が多いです。「お互いを知るには仕事の中で」が基本です。仕事を通して自分の考え方や相手の考え方を理解するように努めています。
期間を長めにとる
エンジニアさんのすきま時間でスケジュールを組んでもらってますので、なるべく余裕のあるスケジュールを組んでます。超急ぎのものはぼくが対応します。エンジニアさんにとっては、空いた時間を活用して仕事を手伝える、というのがこの仕事のスタイルのメリットでもあるので。
仕事をスムーズに進めるためのアイディア
時間=コストになるので、依頼する方としてはいかに少ない工数で仕事をしてもらえるかを考えなければなりません。
案件ごとに担当を分ける
最初は案件に関係なく担当者を割り振っていました。しかし結果、ソースが統一されない、理解までに時間がかかる、経緯を把握しきれない、という問題がでてきましたので、担当制にきりかえることに。同じ案件をずっとお願いしたほうが理解度が深まるので、余計な説明をしなくても伝わるようになります。
わかりやすく伝える
できるだけ細かく指示を入れるようにしています。といっても、構築方法はすべておまかせするんですが作り方ではなく、この機能はどういう仕組みで、現場でどのように使われるもので、こういう経緯があったんですよ。という話を盛り込んでます。
すべての機能は目的があってつくるので、そこが伝わるように気をつけています。この機能はこれが正解なのだろうか…という時は事前に相談して決めていくことも多いです。
仕事を始めたばかりの時は特に時間を作って親切丁寧に経緯や進め方を教えたほうがいいです。だんだん案件に詳しくなってくると説明も省けるのですが、最初はどうしても説明に時間をとるのは必要です。
複数の人とやりとりするにはチャットワークが便利
数人とやりとりしてますがメールでは履歴を調べるのが面倒です。いろんな案件を扱っているので、メールで検索している時間がもったいない。チャットワークだと過去の履歴もすぐに検索できるし、添付も楽チンです。
タスク管理はBacklogで
タスクはすべてBacklogで管理。タスクに内容と期限日だけをまず登録して、そのあとエンジニアさんに作業日をいれてもらっています。
着手時はステータスを処理中に変えてもらえれば、作業していることが確認できて安心します。そして作業が終わったら処理済みに変更してもらい、ぼくがチェックしてもんだいなければ完了となります。終わったらチャットワークで作業時間の報告をもらって一つのタスクが終わります。
スクリーンショットはGyazoがおすすめ
スクリーンショットをとって説明することは多いです。Backlogだとタスクにつき添付が1件なので添付は使えません。最初はDropboxで共有してましたが、これも間違えて消してしまったり管理が面倒です。
そこでGyazoというアプリがおすすめです。スクリーンショットを撮ると自動でURLを生成して共有できます。半永久的に残るので消してしまった!ということもおこりません。
リモートワーカーさんのおかげで生産性が倍増した
実際に一緒に仕事をしてみて、自分の時間をたくさん作ることができるようになりました。こうやってブログを書く時間もそうですし、新しいサービスの開発にも時間をつくれるし、余裕ができたことでクライアントへの新しい提案を考える時間ももてるようになりました。
支払った費用以上に投資効果が高いことを感じています。それ以外にも、実際に一緒に仕事をするとソースをみて勉強になったり、自分よりも素晴らしい解決のアイディアをいただいたりと刺激がっていい影響を受けています。
まだまだお互いに働きやすい環境にするために、考えていくつもりです。
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