【富や名声に価値はない】自分ができることに注力し、豊かに生きるためのストア哲学。

「あの人にあんなことを言われて落ち込んだ」
「将来の収入が不安だ」
「病気になるのが怖い」
こんなことを考えて悩む時があります。
このような悩みは堂々巡りで、時間とともに心が落ち着くのを待つしかありませんでした。
博多駅の丸善でふと目に止まった本「迷いを断つためのストア哲学」。
本の説明を読んでみると
「未来を憂うな。過去を悔やむな。他人を羨むな。
そんなことより明日から自分にできることだけを考えれば人生は拓ける」
by 為末大
そして
「コントロールできるものとできないものを区別せよ」
「富や名声に価値はない」などとあります。
そもそも、ストア哲学はどういうものなのか。
松井秀喜はマスコミの報道が気になるかどうかを聞かれて
「自分にはコントロールできないことだから気にならない」と答えました。
イチローも打率争いをしているときに
「他の打者の成績は自分では制御できない。意識していない」
という発言をしています。
このように自分がコントロールできるものと、できないものを区別し、自分ができることに注力するという姿勢がストア哲学の基本です。
僕はこれらを読んで胸のつかえがとれたような、視界がひらけたような爽快感を味わいました。
この本の著者、マッシモ・ピリウーチによる、再生回数370万回超えの「TED Ed」動画。
ストア哲学を考えた人の中でも有名なのはエピクテトスという人物です。
エピクテトスとは「獲得された者」という意味で、奴隷でした。
さらに理由は不明ですが、片足の自由がきかない状態だったといいます。
彼はこのような状況でも、教育を受け、開放され自由民となり、学校を開き、皇帝にも気に入られて80歳まで生き抜きました。
このエピクテトスが語るストア哲学には、単なる学者にはない、説得力があります。
力が及ぶものとそうでないものを区別する
わたしたちの力が及ぶものは最大限に生かし、そうでないものは、なりゆきにまかせるのがいい
僕たちには自分がコントロールできないことを心配し、それにばかりエネルギーを向けるという奇妙な傾向があります。
例えば僕はフリーランスになってから、常にこの先仕事がなくなったらどうしよう。ということばかりを考えて焦っていました。でもそれは自分ではコントロールできないことです。(仕事が入るかどうかはわからない)
できるのは仕事が途絶えないよう、自分のWebサイトを作ったり、ブログを書いたり、営業したり、ポートフォリオをつくったり、目の前の仕事に全力をつくすことしかありません。
あるいは、うちには小さい赤子がいます。
赤ちゃんが朝起きたら抱っこひもで寝かせますが、「あ〜早く寝てくれないと、仕事がはじめられないな・・・」と思うのではなく、その時に考え事をするとか、本を読むとか、その場歩きで運動をするとか、その時にできることをすればいい、ということなのだと思います。
ストア哲学では、自分たちの力が及ぶところに意識と努力を集中させ、あとは世界のあるがままにまかせなさい、ということを説いています。
病気、財産、身体的不自由、結果、他人の評価などは自分の力は及びません。自分ができることは、自分の意思であり精神だけ。
この精神のありようを正しく捉えて、使うのがストア哲学です。
哲学者が生きた時代から人間の悩みは変わってません。だからこそいまでも哲学が生き続けているのだと思いますし、そのようにして残ってきた知恵を学びたい。
そうすれば、もっと人生をすこやかに生きていくことができるのだと思います。僕もまだまだ勉強中ですが、ストア哲学についてもっと学んでいこうと思っています。
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