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つくることよりも、なにをつくるか、を考える

デザインをやり始めた時、綺麗なデザインをたくさんして真似していた。そうやって目に見えないルールを体感的に習得して積み重ねていって、だんだん理想通りのデザインができるようになっていった。

ビジネスも同じだと思う。例えば日経なんかを読むとある企業が何をやってどうなったか、というニュースが手に入る。これも一つの事例としてとらえる。同じことはできないけど誰かがやったことをリアルに結果として知れる。

一つ一つの記事は点であり、ピンとこないかもしれない。でもさまざまな情報から共通点が見つかったり、自分のビジネスに転用できそうな気づきをもらえたりすることがある。でも、それは期待せずに興味があるものを読んでいけばいいと思う。

ビジネス書もそう。ビジネス書も基本的にその分野で成功した人が書いているもので、体系的にまとめられているのでエッセンスをつかみやすい。よく、ビジネス書は読んでも意味がない!みたいな話を聞くけどそうは思わない。現に自分自身、フリーランスでだれにも相談できない中、ビジネス書からヒントをもらって試行錯誤してきて着実によくなっていったからだ。本の中からひとつでもふたつでも気づきがもらえればそれでいい。

とはいえ、いままで本を読んだことがないとか、そもそも興味を持てないとしたら頭に入らない。そこで役立つのが雑誌、漫画、映画だ。これらをジャンルを絞らず雑多に見ていくことでストーリーを知り、もっと知りたくなることがでてくる。そうして興味をもてるものが増えていけばどんな情報をみても面白く読むことができるようになってくる。自分もまだまだだけど、いろんなことに関心を持てるようになってきた。

例えば最近では司馬遼太郎の竜馬が行くを読んだり、西郷どんをみて幕末に興味を持った。そこで活躍した人たち、時代への関心が強くなった。そうなると勝手に目に入る幕末明治ものは見てしまうし、本も買ってしまう。

知識を増やしていってもネットには勝てない。調べればすぐにでてくるし、計算だってコンピュターには勝てない。だろうけど、そもそも知識がなければモノを考えることが困難になる。考えがすぐに詰まってしまう。

なんで「考えること」が大事なのかと気づいたかといえば、最近、自分で開発する時間が減っていっていることに発する。売上がでてきたこともあり、自分じゃなくてもできる仕事をどんどんまわしていって、つくることよりも、なにをつくるか、を考えることに時間を割いているからだ。

考え事をしていると、自分がいかに知識を持っていないかに気づく。考える材料が少なすぎて料理できない状態だ。だから本を読む時間を増やしている。知識人になりたいんじゃなく、課題解決のために前提となる知識をしって自分なりの結論というか考えをまとめたいと思っている。

結局のところ知識を増やすことは社会を知ることであり、社会の課題を明確に知っていくことにつながる。そうなればその課題を解決するまでだ。課題に強い関心を持てるほど実現性も高くなる。だから今は考えつづけるとともに知識を蓄えたいな、と思っている。

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PROFILE

入江 慎吾
個人開発クリエイター。MENTAなどをはじめ、これまでに30個ほどのサービスやアプリをつくりました。最近は生成AIに夢中。コンサル、開発のご依頼はこちらまで。 (詳しいプロフィール)

カテゴリー: HACK コラム