フリーランスから3年後に法人成りしてみて感じた実際のところ

2011年にフリーランスとして独立し、2014年に法人成りしました。
社員は雇っておらず、実質個人事業主と変わりはないのですが、法人成りしてどうだったのか、実際のところを書いてみました。
法人成りを考えているフリーランスの方の参考になればうれしいです。
目次
法人成りの大きな理由は節税
なんといっても節税目的が多いです。
利益が増えていって、支払う税金を考えた時に節税を意識しだします。
ところで法人化すると、なぜ節税になるのでしょうか?
かんたんにいえば…
法人にすると役員報酬(給与)も経費になり、さらに個人でも給与所得控除が使えるからです。これが一番大きい。
給与所得控除とは、サラリーマンに認められている控除制度。
給与から自動で控除されるのでオトクなんです。
例えば1,000万稼いだとします。
(この場合、かかる税金は所得税33%+住民税10%)
個人だと1,000万円に税金かけて納税額は430万円。
法人だと、給与所得控除220万が引かれたものに税金がかかるので335万円。
法人か個人かというだけで95万円もの差がでます。
だからみんなこぞって法人化するんですね。
一般的には1,000万超えたら法人化した方がいいといわれますが、こればっかりは税理士さんにシミュレーションしてもらった方がいいです。
所得税は減りますけれど、社会保険料が高いですからね。
所得税は節税できても社会保険料の支払いがあるので、ここまで含めて考える必要があります。法人成りして、税金がどうなるかは税理さんにお願いしてシミュレーションしましょう。
税理士さんの選び方
税理士さんで重視するのは
- 返事が24時間以内に返ってくること
- 人間味のある対応をしてくれるとこか
- 高齢者すぎないこと
- 業界に明るければなおいい
僕が頼んでいるところはITにも強くChatWorkでやりとりができる珍しい会計事務所さんです。法人化するなら税理士さんにお願いするのは必須。
帳簿付けやレシート整理など、自分でやるだけ時間のムダだし、税金は知らないと損することばかり。税理士さんがいれば、いつでも相談できます。相場的には年間25万〜30万ほど。
1年間、給与額を変えられない
当たり前ですけど、個人と法人の財布が別になります。
フリーランスの時には生活口座と一緒だったので、つい浪費することも多かった。
口座に大きな金額があると勘違いします。
税金の支払いがドカッとあるので、フリーランスでも口座を分けて税金用にきちんと管理しとかなきゃだめです。
法人になるともちろん口座は別になって、役員は1年間給与を変えられません。(正確には変えられるけど、損金として経費にできなくなる)だから、きちんと払える額をあらかじめ予想して決める必要があります。多すぎても少なすぎても困ります。
社会的な信用が上がったのかは疑問
よく言われることですが、中小企業がお客様のためか、法人成り前後で変わった感じはしません。仕事が減ったわけでも、増えたわけでもなく。
そのかわり、銀行の融資などを受けるときには信用度は個人よりも高くなります。(黒字経営していないと一緒ですが…)
さいごに
イリテクの場合、法人成りするタイミングは税金面での判断でした。こればかりは一概にいくらといえないので、税理士さんにシミュレーションしてもらって個人の場合、法人の場合でどれだけ節税効果があるのかを見極めるべきです。
あと、イリテクでは社員は雇っておらず、実態は個人事業と変わっていないので実質フリーランス。ですが、法人化しているのでフリーランス…とはいえないな〜とモヤモヤすることはあります。
まずは、売上が増えてきたな…と感じたら検討すべきですね。
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