【人を動かす文章術】なぜオムツ売り場でカメラが売れるのか

言葉には人の心に働きかけ、動かす力があります。
例えば、紙オムツ売り場でカメラを売ることだってできるんです。
ちょっと考えてみてほしいですが、答えはわかりますか?
紙オムツ売り場にはこう買いてあったのです。
「今しか見れない姿、残しませんか?」
紙オムツを買うのは1、2歳くらいの子どもがいる親たちです。
僕も3歳の娘がいますが、この一番かわいい時期にこんな文章があれば、ついカメラを買ってしまいそうです。(いまはスマホがあるので売れないと思いますが)
ついやりがちなのは…商品の説明をしてしまうこと。
「このカメラは50GB内蔵されてて、解像度も高いしコンパクト。
しかもいまなら半額です。」
比べてみれば「今しか見れない姿、残しませんか?」というたったワンフレーズのほうが買いたくなりますよね。
まさに文章で想像させることで、心のスイッチをおしたわけです。
ちなみに、この話は下の「人を操る禁断の文章術」ででてきた例です。
人は想像すると行動したくなる
文章で人を動かすには「想像」させることが大事です。
なぜなら、人は想像すると行動してしまう習性があるからです。
人が文章を読んで行動するには
読む→言葉に反応する→想像する→行動を起こす
という流れがあります。
トップセールスマンは
質問する→想像させる→行動を起こさせる
ということをやっています。
共通するのは「想像させる」ということ。
例えば、車の営業マンなら「この車でどこに行きたいですか?」というような言葉で「自分が車にのっている場面」を想像させます。
行動してもらうには「想像してもらう」ことが不可欠。
普段流れているCMで美味しそうにビールを飲んだり、車を運転するCMがあるのはこのため。映像をみることで無意識に疑似体験・想像してしまうことを狙ったものです。
Youtubeで5秒くらいの広告動画がありますけど、あれなんてサブリミナル効果を狙ったものですよね。無意識に頭の中にはいっていきます。
行動してほしいこと=結論
まずさきにどう行動してほしいか決めないとダメです。
すべてはこのテーマにそって道筋をつくらないと、ふらふらしたものになるし、読んでる方も読みづらいです。この人は結局何がいいたいんだろう?と思っちゃますよね。
だから、まず結論から決めること。
結論とは「いいたいこと、伝えたいこと」だからです。
結局、自分は何がいいたいのか、どうしてほしいのか。
一文で端的に言いたいことをまとめます。
それで最初にタイトルと文章見出しだけつくると書きやすい。
こんな感じで見出しを箇条書きでリストアップして道順をつくります。
自分の言葉でしゃべるように書く
頭に入ってこないな。なんか、ウソくさい文章だな。
と感じることはありませんか?
うわべだけで文章を書くとウソくさくなります。
結局、自分の根っこからでた言葉じゃないと伝わりません。
ライティングするときは、素直に書かないとダメだなと思った。あるいは本音を書かないと嘘くさい文章になる。本当にそう思ってんの?っていう。
なにかをおすすめしたいなら、デメリットも素直につっこんだ上で、だけどこれはいいんですよっていう順序じゃないと、途端に怪しい文章になる。
— 入江 慎吾@エンジニアブロガー (@iritec_jp) February 21, 2018
あとはわかったようでわからない言葉もあります。
例えば「いい会社」といわれても、何がいいのかわかりませんよね。
「5年間、社員が一人も辞めていない会社」
「有給休暇を毎年全員が100%消化している会社」
というように具体的に書いた方が伝わります。
まとめ
人に行動してもらいたい文章を書くには
「どうやって想像してもらうか」を考え、
「行動してもらいたい結論」から逆算し、
「本音でできるかぎり具体的に書く」ということ。
文章術は一度身につけることができれば、サイト運営やブログだけでなく、報告書や提案書など全般に使えるスキルです。
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