Appleには「こんなクソアプリは通さねぇ!」というくらいの厳しい審査を希望する

2016年9月1日、Appleより「放置されているアプリを削除する」「アプリ名は50文字以内とする」というメールが届きました。AppStoreのクオリティを維持するために、こういった市場コントロールを考えてのことだと思います。
アプリの数は200万以上に増えている
アプリのクオリティを維持するために、長らくアップデートされずに放置されているアプリを削除するということです。いまやアプリの数は200万以上に増えており、今後も増え続けるのは間違いないけれど、一方でユーザーが使うアプリの数が増えるかというとそうでもありません。ユーザーに使える時間は限られていて、アプリの数もそうそう増えないでしょう。
MMD利用研究所による「2015年版:スマートフォン利用者実態調査」では、一人のユーザーが平均で利用しているアプリは22個くらいだと報告しています。
実際に面白いアプリを探すのは難しくて、ランキングからインストールしている人も多いはず。そもそもアプリではいろんなことができます。新しい体験をさせてくれるアプリをテキスト検索で探すことは難しいですよね。未知のものは探せません。だから、ランキング等に頼るわけですね。
アプリの数を減らしてほしい
僕がAppleにやってほしいのは、「コンテンツまでつっこんだ厳しい審査」です。他アプリとあまりにも類似しているとか、クオリティがヘボすぎるものは徹底して審査を通さない!というくらいに。
昔のYahoo!ディレクトリは審査が厳しくて有名でした。Yahoo!が認めたサイトでないと掲載してもらえなかったんですね。なかなか通らない、審査も遅い。だけど、審査を通ると認められた喜びがありました。そして、審査を通過するサイトも少ないので掲載できると信用性もついてきました。サイト内にYahoo!ディレクトリ掲載サイトです!とか、入れてるくらいでした。
一人のレビューだと個人差がでるので、もちろん社内でルールは必要ですが、それに加えて複数人で審査してある一定のポイントを超えないとリリースできないとか。そうすると、必然的にある一定のクオリティは保たれるはず。Appleのブランドイメージともあっていますし、受け入れられやすいかなと。
アプリやデベロッパーの数が減っても悪いことはない
一方で、Appleにとってデベロッパーもお客さんです。デベロッパーからも費用はもらっているし、アプリの収益をもらって成り立っているという側面があります。審査を厳しくすることで離脱するデベロッパーもでてきますが、質を高めてアプリの数を減らすことは利用者にとっていいことしかないはず。
デベロッパーの数、アプリの数が減ろうが、利用するアプリの数は変わりません。そこから生まれる収益も変わりません。だから、一部のデベロッパーからの反発は無視するくらいでいいのではないでしょうか。
いいアプリがあれば、もっとiPhoneを使いたくなるユーザーが増えます。そうなるとデベロッパーもやる気がでる。いちデベロッパーとしては審査に落ちる恐怖はでてくるでしょうけど、そこは認められるようなクオリティの高いアプリを作っていきたいです。
どれだけいいコンテンツ(アプリ)を揃えられるかが大事ですもんね。
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