広告コピーってこう書くんだ!キャッチコピー力をつけるために

提案書でシンプルに伝えることができない…自分の伝えたいことをシンプルまとめるには訓練が必要です。では、どのように鍛えていけばいいのでしょうか。
そこで、今回はキャッチコピーをつくることを仕事としている資生堂/TSUBAKI「日本の女性は美しい」などのコピーを作った、コピーライター谷山雅計さんの本「広告コピーってこう書くんだ!読本」をご紹介します。
新潮文庫「Yonda?」、「日テレ営業中」などの名コピーを生み出した、コピーライター・谷山雅計。20年以上実践してきた”発想体質”になるための31のトレーニング方法を紹介。宣伝会議のロングセラー。 Amazonの内容紹介より
目次
1.「なんかいいよね」禁止。
明日から、あなたの毎日の生活の中で、「なんかいいよね」という言葉を禁句にしてほしいのです。
あなたは、いい映画を見てドキドキしたり、いい音楽を聴いてホロっとしたり、いい小説を読んでジーンとしたりしたときに、しばしばこういう言葉を発してはいないでしょうか。
「なんかいいよね」「なんかステキだよね」「なんかカッコイイよね」と。
明日から、それをきっぱりとやめにしてほしいのです。そして、かわりにこう考えてみてください。
「なぜいいのか。これこれこうだからじゃないか」「なぜカッコいいのか。こういう工夫をしたからじゃないのか」と。
こういう思考を働かすことができなければ、賭けてもいいですが、あなたはけっして「モノのつくり手」になることはできません。一生「受け手」のままで終わると思います。
「広告コピーってこう書くんだ!読本」より
これは、具体的でいますぐはじめられる発想力のトレーニング法ですね。
物事を上達するにはまねることがスタートです。よくいわれる守破離ですが、まずはうまくいっている人をまねて実行して、やがて自分のやり方を見つけ出していく。
コピーだけに限らない話なのでは
コピーだけでなく、自分でプロダクトを作るときにも役に立つ考え方です。自分が日々ふれているモノの中で、なにがいいと思ったのか、その理由はなんなのか。
まずは身近な自分が使っているサービス。なんで、それを使ってるのか考えてみる。
理由をつきとめ、そのアイディアを自分の中にストックしていく。そしてやがて、これらのアイディアが自分がのクリエイティブに活かされる…。
ブログにもいえること
ブログの記事もそうです。なにを伝えたいのか掘り下げないと伝わりません。
例えば、いま本の紹介をしていますが、本を読んで伝えたいことをこうやって言語化しています。
2.人はコピーでウソをつく
広告の学校で「古本屋に若者を」の課題を出すと、つぎのようなタイプのコピーを書いてくる学生もたくさんいます。
「古本屋で本を買ったら、あるページに前のもち主の涙の跡があって、自分も同じところで感動した」
これに対して、ぼくはかならず「みんなのなかで、古本屋で買った本に、涙の跡を見つけたことがある人はいますか?」とたずねてみることにしています。
すると、誰も手をあげない。あげるはずがないわけです。だって、「古本の涙の跡」なんて存在しないでしょう、この世に。
本を読んで感動のあまり、涙を流すことはありますが、でも冷静に考えれば、流した涙は頬をつたって胸元や膝のあたりに落ちるはずです。
ポタポタと本を直撃することって、まずありえない(笑)。それに、万一落ちたとしても、すぐに乾きますから、涙の跡は残らない。
つまり、身もフタもない言い方ですが、書かれた内容は事実ではなく、ウソだということです。
「広告コピーってこう書くんだ!読本」より
これって思わず、スルーしそうなコピーですよね。
ありそうな話だと感じてしまいます。
こんなの思いついたら、自分もに酔って、いいコピーができたぞ…とふんぞり返りそうなものですが、冷静に考えるとありえない、と。
ついつい美化したり、よく見せようとしたりしがちですが、最後に「それって本当にそうなのか?」という受け手の視点で受け取らないと、ついついウソのコピーを書いてしまいそうです。こわい、こわい。
目次
序章 はじめに「発想法ではなく、発想体質を」。
・「なんかいいよね」禁止。第1章 生きたコピーの書き方。
・なぜ「たくさん」書かなければいけないか。
・一晩で100本コピーを書く方法。
・ボディコピーの書き方(超カンタン版)。
ほか第2章 もっと伝えるために。
・「原稿用紙」から世の中へ。
・みんなが言いたいことを言わせてあげる。
・オールブラックス115-0日本代表
ほか第3章 コピーを超えるコピー。
・正論こそサービス精神をもって語ろう。
・「1対1」と「1対100万」の違い。
・企画書だけうまくなってはいけない。
ほか第4章 広告的「アタマのよさ」。
・「くり返すことができる」が、プロ。
・エンジンとガソリン。
Amazonの内容紹介より
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