1万人の部下を管理する方法…部下をもつ上司がこっそり読みたい本の紹介です。

イリテクは社員が妻ひとりなので、部下はいませんが…。これから組織として規模を大きくしていったり、またアウトソーシングでもだれかに任せる時のためにマネジメントについて勉強しています。
そんな中、ライフネット会長 出口治明さんが書いた「任せ方」の教科書を読みました。60歳で起業しライフネット生命を立ち上げた出口さんのマネジメント術について書かれています。(ちなみに、ぼくもライフネット生命入ってます)
ところで、みなさんは明日から1万人の部下を管理してください!と言われたらどう思いますか?
目次
何人の部下をマネジメントできる?
部下のやることに首をつっこんで細かく管理できるのはせいぜい2〜3人までです。出口さんがすすめているのは、広く浅く10人までを均等に見る。ということ。
モンゴル帝国は実際にこの考え方を採用していました。
1万人隊長は10人の1000人隊長を部下に持ち、1000人隊長は10人の100人隊長を部下に持ち、100人隊長は…というように1人の部下は10人だったそうです。このような任せ方をしていたからこそ、モンゴル帝国は1万人の兵士を楽々と管理できていたというわけです。
この考えかたでいけば、理論上は何万人でも部下を管理することができるのです。
100人分の成果をだすには100人に仕事をまかせること
どんな天才でも1人の人間ができることは限られています。1人で100人には勝てません。だから、大きい成果を出すには100人に仕事を任せるということが必要です。
また、できない部下の仕事を奪って上司が終わらせようとするケースがありますが、これもダメですね。100人部下がいたら、そんなことできるわけがありません。数が大きくなっても耐えうる任せ方を考えなければなりません。
いい任せ方はのコツとは?
いい任せ方は「権限の範囲」を明確にすること
「ここからここまでは、自分の判断で進めていい」という線引をはっきりさせることです。なにをどこまで任せて、結果どうしたいのかを伝えるということ。一度任せたら口出ししないこと。
権限の感覚を持たない上司は、「任せる」(権限の委譲)と「丸投げ」の違いがわかっていません。 「任せる」も「丸投げ」も「仕事を振る」ことに変わりはありませんが、その「振り方」には大きな違いがあります。
・丸投げ……指示があいまい。「何でもいいから、適当にやっておいてくれ」
・任せる……指示が明確。権限の範囲が明確。
「キミにはこういう権限を与えるので、こういう結果を出してほしい」「任せる」とは、「権限の範囲を明確にしたうえで、的確な指示を与えること」です。
丸投げは何考えていないのと一緒ですね。任せる時に責任も一緒に持たせること。下手に上司が関わると責任感はもてません。ぼくも会社員時代は任されることがありましたが、責任が大きい仕事ほどどうにかしないと…と頭をフル回転することになり、成長につながりました。
60点の仕事でよしとする
部下の仕事に満足しない上司は多いと思いますが、それは常に100点を求めるからです。60点の出来でよしとしましょう。60点でよしとすれば、たいがいのことは納得できます。いまは60点でも次は65点を目指せばいいだけです。
まとめ
出口さんはセミナーの講師を受ける権限まで秘書に与えています。それは10人以上の規模でスケジュールが空いていれば講師を受けていい、という明確なルールを決めているから。本当に任せることを徹底しているなと思います。
なんでも自分で抱え込みそうな人ほど、読むと目からウロコな本です。
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