収入が安定しないフリーランスエンジニアは受託開発をやめてみよう【発想の転換】

単発の受託開発は大きく稼げても安心できません。
それは次をとらなければいけない…と思ってしまうからです。
つまり、ずっと苦しい。
しかし、受託開発をやめて顧問エンジニアとして契約すれば安定します。
しかも、発注する方にとってもいいことばかり。
どういうことかわかりませんよね…
顧問エンジニアとはリモートで月に決められた時間を契約して開発することをいってます。詳しくはこちらのページを御覧ください。
すでに僕も2年前から実践中で数社と契約しています。契約の入れ替わりはありますが、1年スパンが多いので見通しも立てやすいし安定します。
なにをするかというと、月に時間を決めて僕ができることはなんでもやっています。
デザインもあれば企画や設計、システム開発、ブログ指南なんかもやってます。
つまり、自分の全スキルを時間として販売しています。
サラリーマンも同じで時間を会社に売ることで契約をしています。
顧問契約はその割合が少ないということ。
例えば週の2日だけを顧問契約で抑えるというイメージ。
僕も複数企業の顧問契約をしていますが、掛け持ちができます。
このような契約を増やせば、間違いなく安定します。
今回はフリーランスエンジニアがどうやったら顧問契約をはじめられるのか、僕のこれまでのノウハウを元に公開させていただきます。真似できるところはどんどん使ってください。
受託開発のデメリットを解消し、受託側も安定する魔法の契約
顧問エンジニア契約を考えついたのは、ちょうど娘が生まれる頃でした。
家族が増え、このまま不安定な生活は続けられないな…と考えていました。
一方、15年以上システム開発にたずさわってきて受託開発の問題点も気になっていました。下に書いたものが、システム開発における発注者にとってのデメリット。
- 初期開発が数百万と大きくコストがかかる
- 最初に仕様を決めないと見積がとれない
- 開発中の仕様変更は都度見積で費用がかさむ
という3つの大きな問題がありました。
詳しく見ていきます。
初期開発が数百万と大きくコストがかかる
システム開発には大きな費用がかかりますよね。
なかなか数十万で終わるような規模はありません。
発注する方からすれば、発注に躊躇する金額なんですね。
数百万の見積がきてやめる会社さんも多いです。
最初に仕様を決めないと見積がとれない
システムは人月工数なので仕様が決まらないことには見積がだせません。
ただWEBサービスや新しいアプリをつくろうとしているような会社は、最初から仕様がガッチリ決まってることはまずありません。
おおまかにこういうことをやりたい!というイメージだけなのですが、その状態だと不明瞭なところはコストとして見積もられます。
本当は依頼する方からすれば、企画や仕様の段階からガッチリ相談して一緒に決めていきたいのが本音だと思います。しかし、契約をする前から時間をとって提案をすることは難しいので仕様作成に時間をつくれず、おおまかな見積となってしまいます。
開発中の仕様変更は都度見積で費用がかさむ
最初の使用にもとづいて見積をだしているため、仕様が変われば都度見積になります。
しかし、実際に開発をしているとわかりますが、作ったものを使ってはじめて改善点が見えてきます。
「作っている方もこうしたらいいんじゃないか」というアイデアがでてきても、追加見積になってしまうので提案できず。というようなこともあります。これはもったいないですよね。
顧問サービスが受託開発のデメリットを解消する
顧問サービスをはじめると、このような問題を解決できるので喜ばれます。
イリテクの場合、月10万、20万のコース。新入社員よりも安いコストではじめられます。これならハードル低いですよね。カードの分割払いと同じです。
また、見積をとる必要がないから仕様が決まってなくてもスタートできます。スタートしてから一緒に仕様を考えていけるので無理がありません。もちろん途中でいいアイデアがでたら仕様変更もOK。
デメリットは開発スピード。
仕様が完全に固まっている場合は一気につくったほうがいいでしょう。
顧問契約だと月の開発時間が少なめなので、完成までに時間がかかります。
このような提案をお客様にすると、受託開発ではなく顧問サービスを選んでいただけることが多いです。
ポイントは顧問サービスを安定させるにはなるべく複数に分散させること。
1社から毎月100万よりも7社から70万の方が魅力があります。
(1社あたりの時間を少なく抑えているので、複数受け持つことも可能)
いつ契約が終わるかわかりませんから、複数もっておけばリスクを低く抑えられます。
このような顧問契約にすると次から次に受注をとらなければいけないストレスから開放されます。しかも、先々の計画もたてやすく、精神的にも余裕がでてきます。
進め方や疑問について
顧問エンジニアサービスをはじめると安定するのはわかった。でもどうやって進めるの?という疑問にお答えします。以下、Q&A方式でお届けします。
開発の進め方は?
まず、契約書を取り交わします。雛形はこちら。(パスワードはiritecです)
どんな案件が多い?
打ち合わせをして何を進めるのか決めることからはじまります。
イリテクの場合、新規WEBサービスの開発と社内アプリ開発が多いです。
いきなりつくっていくの?
まずやりたいことをヒアリングしていきながら、画面設計書をつくっていきます。
最初の月は設計に時間を使うことが多いです。
実際に開発がはじまったら、週1回もしくは週2回くらいのスパンで報告をします。(プランによる)
ツールは何使ってるの?
ツールはチャットワークを使ってます。
複数のクライアントとやりとりをするのでチャットワークが大活躍。
メールだと履歴を追いにくいので面倒で使ってません。
チャットワークだと数十MBのファイルのやりとりも楽々。
タスク管理はevernoteだけで十分。ひと目で全ての案件を見通せるものが望ましいです。(タスク管理はevernoteのノート1枚で十分です!)
スケジュール管理はどうしてるの?
やることが決まったら、おおよそこの月にはここまで完成する見込みです。
というようなお話をしています。
あとはGoogleカレンダーを使って提出日をあらかじめ入力。
提出が遅れないようにがんばります。
一旦契約がスタートしたら受け身の姿勢にならないようにするのが最大のポイント。
つくりながらドンドン提案して仕事を作っていきましょう。
フリーランスエンジニアが専門知識をお金に変える方法【安定した収入源をつくる】では、ブログによるマネタイズについても書いてます。
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PROFILE

Webサービスを作るのが大好きです。制作会社10年→フリーランス→受託をやめサービス開発に専念。プログラミングのメンターサービスMENTAは月間流通額約1,300万を突破🚀 YouTubeでは個人開発について語ってます / 「自分のサービスで生きていく」をコンセプトに個人開発オンラインサロン「入江開発室」を運営(詳しいプロフィール)