さよならインタフェース。最高のUI/UXはNoUIだ。

2017/07/03 (2017/07/04更新) タグ: , ,
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ひさびさにUI・UXについて考えさせられる本を読みました。

WEBサービスやアプリなど、プロダクトをつくっているデザイナー・プログラマーそして経営者が読むと新たな視点が得られる一冊。

「画面」に囲まれ、光るガラス窓ばかりを日がな見て操作している私たち。
けれど、わざわざ画面操作を経由しなくても解決できることって実はけっこうあるんじゃないかと思ったこと、きっとありますよね?
本書のメッセージはただひとつ。
「ベストなインターフェイスは、ノー・インタフェース(No UI)」。
UI、UX関係者なら特に楽しめる、痛快面白読み物です。
Amazon内容紹介より

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最高のインタフェースは「No UI」

知らないうちに画面の罠にはまっているデザイナーは多い。
こう書いている私もですが。

「ユーザーが本当にそれを実現するのに、それって必要あるの!?」
筆者はまずは画面ではなく、ユーザの行動から考えようという。

ユーザのいつもの行動を変えさせずに、目的を達成させることができる、それが最高のインタフェースだと。スマホはポケットに入れておこう。

画面から入るインタフェースの悪い例

悪い事例で紹介されていたものをひとつ。

BMWのアプリでドアロックを解除するまでの手順

1. 車のところへ行く
2. スマホを取り出す
3. スマホのスリープを解除する
4. スマホのロックを解除する
5. 前に使っていたアプリを終了させる
6. 画面をスワイプして、山ほどあるアプリの中から目指すアプリを探す
7. 目指すアプリのアイコンをタップする
8. アプリが起動したら、ロック解除用とおぼしきボタンやタブを探す
9. メニューを見て、試しに「CONTROL」をタップしてみる
10. 「UNLOCK」ボタンをタップする
11. スライダーをスライドしてロックを解除する
12. 手で車のドアを開ける

解除の手順1
解除の手順2
解除の手順3(こんな感じで本の中にちょくちょく入ってくる挿絵もユーモアたっぷりで飽きさせません)

自分の車のところに歩いてきた。そして目的は車のドアを開けること。

最初と最後以外はアプリのインタフェースでやらないといけないことばかりです。これが本当に昔ながらのキーより優れているわけがありません。(2から11までは余計な手順)

そして、このアプリが公開される10年以上前にこの問題を解決してしまったのがベンツ。クレジットサイズの自動応答装置を服のポケットやバッグに入れたドライバーが車に近づいてドアのハンドルを握るだけで、ロックが解除されます。

これが優れたデザインであり、これらの余計な画面をとりのぞくのがNO UIの脱画面思考だと筆者は主張します。

まぁBMWもいまはこのキーになってますし、この例はちょっと悪意がありますが、、、無駄な画面が多いものはたくさんあります。そして結果的に使わなくなるんですよね。

ユーザにとって最高のインタフェースはどう考える?

画面に頼らず、解決したい問題につきものの「いつもの手順」を上手に活用すること。これがNoUIを実現するためのルールです。

例えばBMWはキーをポケットに入れたまま、車の下をキック動作するだけでトランクが開く機能を開発しました。
トランク車のトランクに荷物を入れるときというのは両手が塞がってることが多いですよね。これがユーザの動きから考え出された邪魔しないインタフェースであり、脱画面思考です。

ユーザーインプットからマシンインプットへ

ユーザが何か入力するのではなく、マシンがさまざまな情報を自動で取得して、それを元にユーザの必要なものを提供するのがこれからのインタフェースだと筆者はいいます。

例えば、洗濯機をみるといろんなボタンがあります。使い方を知らないと操作できませんし、実際いつも使う機能は限られているはず。というか綺麗に洗ってくれればいいだけなので、洗濯ボタンだけでもいいんじゃないだろうか。

サービスやアプリ開発でもこの考え方はとても参考になりそう。まず画面じゃなく、ユーザーのいつもの動きからどんなインタフェースがクールなのか考えたいと思いました。ユーザーのいつもの動きを助けるように、自然に、邪魔をせずに、本当の意味でユーザーを助ける魔法のプロダクトを。

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記事を書いている中の人
入江慎吾
デザインも開発もやっているフリーのエンジニアです。目標はプロダクトだけで生きていくこと。そのために学んだこと、実践したことをブログで発信中。朝5時に起きて午前中だけ働いています。午後からは読書と勉強にあてて自己スキルをのばし、さらに生産性を高めたいと考えてます。(もっと詳しいプロフィール
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