失敗談が多いエンジニアは信頼できる

失敗というとよくないイメージがありますが、失敗こそが自分を成長させてくれます。というか成功してる人で失敗したことがない人はいないと思います。
システム開発においては、新米エンジニアのころはたくさんの失敗をするものです。僕も20年前にプログラムを書き始めたのですが、失敗の連続でした。経験を積むと失敗が少なくなっていくのですが、その理由はなんでしょうか。
意識しなくても運転はできる
運転歴が長いほど、何も考えていなくてもスムーズに運転できます。考えてみれば、運転は複雑です。シートベルトをしめる、エンジンをかける、パーキングを解除、左右を確認する、アクセルをふむ、ハンドルをまわす…といったようなたくさんのことをやっています。
これらが意識せずにできるのは、何度も繰り返しているからです。この繰り返しやったことが脳にインプットされているため、頭を使わずとも省エネで運転ができます。
運転はとても危険なものです。どこから何が飛び出してくるのか予測したり、危険を察知して運転しないと事故が起きてしまいます。運転初心者の頃はどこを見てよいかわからず、いろんなところに注意が分散してしまいます。
なので気をつけているにもかかわらず、危ない運転になるし、とても疲れます。逆に運転を繰り返していると、注意すべき、確認すべきポイントがわかってきます。システム開発にもこれがあてはまります。
注意するポイントがわかる
開発の経験が長くなるほど、どこを気をつければいいかがわかるようになります。なので経験が多いエンジニアが仕事をする場合は、最初から論点が整理されていて、この場合はどうなる?という大事なところを押さえることができます。
そしてこの経験は失敗から積み重ねられます。僕の例で言えば、間違えてデータを消してしまうとか、上書きしてしまうとか、メールを誤送信してしまうとか・・・。一度痛い思いをすると、次からはもう繰り返したくないという思いがすりこまれます。
これは話で聞くのと自分で体験するのでは雲泥の差があります。たとえば戦争に参加した人と、話で聞いた人ではリアルさが違うはずです。体験した本人にしかわからないことがあると思います。体験しないと真の意味を理解したとはいえません。
だからこそ、失敗を悪く思うことはないと思います。まず、失敗はなぜ起こるか、新しいことをやっているからです。新しいことは予測ができない、想定外のことが、ままおこります。人はこの想定外のことから多くのことを学んでいくと思います。
失敗したあとこそが大事
失敗そのものは悪くありません。問題はそこで何を学ぶかが大事で、繰り返さないように仕組みをつくるということです。次からは繰り返さないようにしようと思っているだけでは忘れてしまうものです。仕組みとして未来の自分が忘れていても、同じ失敗が起こらないようにしておくことが大事です。
僕も過去にたくさんの失敗をしてきましたが、そのおかげで今の自分があると思うし、失敗してよかったとすら思います。そうでないと気づけなかったです。
その時の自分はとても一生懸命に取り組んで、できる限りの想定をしてやったこと、それでも問題が起きた。そしてそれを乗り越えていくことで、できることが増えていきました。それが成長だと思います。
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