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GPD Pocket 3はニッチだがハマる人には最高の超小型PCだ

いわゆるUMPCといわれる超小型PC、GPD Pocket 3を買った。スペックはCPUの性能がいいものと低いものが用意されており、高い方を買った。10万を超える。安くない買い物だ。

そもそも家に大きなディスプレイとMacBookPro13インチを持っている。小さいPCが必要なの?という話もあるが、必要だ。GPD Pocket 3は決して万人におすすめできるものではないけれど、こんな条件にあてはまる人には最高のガジェットである。

外でも室内でも持ち運びがしやすいサイズ

うちには小さな子どもが3人いる。

日中は仕事は書斎で、おわったらリビングにおりるのだが、MacBookPro13インチは大きすぎる。小さな子どもは遊び回るし、散らかすし、リクエストが多い(水もってきて、お菓子もってきて…etc)部屋の中でじっと座れる時間はほとんどない。気がつけば常になにか片付けている。

そんな状況だとMacBookProは大きすぎる。子どもがテレビをみているとか、なにか遊んでいるとき、休憩できるときにちょっと開く、そんなときにGPD Pocket 3が大活躍する。GPD Pocket 3は8インチでちょうどiPad miniと同じくらいのサイズ。持ち運びながら部屋を移動できるし、どこにでもおける。

片手でもてるし、ディスプレイは回転できる。そう、タブレットにもなるのだ。このコンパクトさがちょうどいい。ちなみに普段使っている手帳もパスポートサイズのトラベラーズノートだ。

GPD Pocket 3を買う前はiPad mini + keyboardという組み合わせを使っていた。これはこれで十分なのだが、開発をするPCとしては心もとない。

この写真はiPad miniにカバー一体型のキーボードとタッチパッドをつけたもの。この製品自体はおすすめ。ちょっとトラックパッドが若干使いにくいけれど。

リモートで母艦PCを使う

iPad miniと母艦にSplashtopアプリをインストールすると、iPad miniからMacを操作できる。まるで小さいMacbookの完成だ。PCのパワーはもちろん母艦のスペックなので、重い処理でも関係なくスムーズに動作する。

難点は画面の大きさ。いつものようにウィンドウをたくさん使えないので、ひとつのアプリを全画面にして切り替えて操作するといった工夫が求められる。それにしてもSplashtopがとても優れていて、遅延を気にせず使えるのがすごい。

そんなわけでしばらくiPad miniを快適に使っていたのだが、そうなるともっと向いているデバイスがないのか気になって調べていた。最終的にGPD Pocket 3にたどり着いたというわけだ。そもそも、UMPC自体がニッチなので選択肢も限られるが、なかでもレビューなどで評価がよさそうなのがGPD Pocket 3だった。

GPD Pocket 3を買う

画面の大きさもiPad miniと変わらない。実際にコーディングなど開発をしてみて、8インチは限界な気がする。これより小さいとソースの視認性も下がるので、作業効率はかなり落ちそうだ。GPD Pocket 3はキーボードのピッチも広めでトラックパッドも使いやすいというレビューが多かった。

実際に使ってみてどうか。まずモノ自体が小さいPCで愛着がわくサイズ感となっている。電子辞書的な。それよりは大きいけれど。実際に部屋の中で持ち歩きたくなるサイズだ。満足。

キーボードも打ちやすい。そのまえにもともとMacを使ってるので、Windowsのキーに慣れるのにちょっと時間はかかっている。

リモート接続でマシンが化ける

ところで先日オープンソースのLLMを動かすのにGPUが必要になった。今のMacBookProでは厳しい。そこでOMEN45LというモンスターPCを買った。

このPCにリモート接続する形でGPD Pocket 3を使っている。快適そのもの。リモートでつないでいる感じがまったくせず、ハイスペックな能力が超小型PCで動いているというのはなんとも面白い。もちろんWindowsだけじゃなくMacも接続できる。

よくないところもある。たとえばバッテリーがすぐに切れる。3-4時間くらい使ってるとなくなっている感じだ。とはいえ、ふだんはメインのPCで作業をしてリビングでのちょっとした時間に使う用途なので特に困らない。

いちおうこういうモバイルバッテリーも買った。このセットがあれば一日は困らないだろう。このバッテリーはなんとケーブルがくっついていて収納できる。つまりケーブルを持ち運ばなくていいのでコンパクトだ。

消費電力を抑える方法

もうひとつは裏技的な感じだが、電力使消費量を設定できる。電力をたくさん使うほうがパワーはでるが電池の減りが激しくなり、熱も上がるしファンもうるさくなる。ゲームを遊ぶなら必要だろうけど、先述のとおりリモート目的ならパワーはいらない。

PCを再起動し、DELキーを何度も押しているとBIOSが立ち上がる。そこで、TDPをDOWNにする。(詳しいやり方はこちら

作業以外のタブレット的なことは弱い

これはGPD Pocket 3 というよりWindowsの問題だが、Kindleで本を読んだり、dマガジンで雑誌を読んだりするのはiPadの方が最適化されて使いやすい。そのあたりAppleのUXは優れている。なので、本を読むならKindle専用機器を使うほうがいいと思う。

まとめ

結果、購入してとても満足している。iPhone+キーボード、iPad+キーボードなど試してきたがやはり一体型は安定感がある。キーボードも打ちやすいしトラックパッドも使える。画面タッチもできる。やはり、そういった入力装置がしっかりしていることが大事だと思った。

そして普通にWindows11が入っているので何でもできる。タブレットな制限もない。大きなディスプレイさえあればメインPCとして使えないこともない。これにXrealAirをつなげるとコンパクトに最高な開発環境が完成しそう。

GPD Pocket 3は本当の意味でどこにでも持ち運びたくなるマシンだ。これがあればいつでもどこでも開発に勤しめる。

そしてGPW WIN miniも注文してしまった。。。

SPONSER

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PROFILE

入江 慎吾
個人開発クリエイター。MENTAなどをはじめ、これまでに30個ほどのサービスやアプリをつくりました。最近は生成AIに夢中。コンサル、開発のご依頼はこちらまで。 (詳しいプロフィール)

カテゴリー: ガジェット