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2011.08.31

カバンの中身を見せ合う面白サービス「InMyBag」の中の人にインタビュー!

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日本国内で作られたWebサービスは、その大半は国内だけで消化されているものが多い。海外向けに作ったとしても、プロモーションや文化の壁を超えることが出来ず、海外での競争に参加するチケットももらえないことすらある。InMyBagというWebサービスがあるのをご存知だろうか?なんと、カバンの中身の写真を見せ合うサービスである。私のようなサービス開発側からすると、わざわざ写真をアップするだろうか。と考えてしまいがちだが、そこにはユーザーの心理を見据えた裏付けがあった。InMyBagの運営を行っている大橋賢治さんにお話を伺った。

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そもそもこのサービスをはじめたきっかけは何だったんでしょうか?

大橋さん:きっかけは私自身の体験がヒントになっております。2009年の5月頃だと思いますが、その時使っていたBlackBerry8707hという機種から新機種のBlackBerry BOLDに買い換えを検討しており、公式サイトで写真やスペックなどを確認したり、実際にDoCoMoショップに出向き、モックを触ってみたりしてみたのですが、結果的に機種変更は断念し、8707hを継続して使おうという判断を下しました。(もうこの時点でBOLDを購入する可能性は0%になっていたという事です)

それから1ヶ月程経過した頃、flickrで非常に鮮やかにガジェットを撮影しアップしているユーザーがおり、その人の写真から一枚の写真に辿り着きました。これはカバンの中身を撮影した写真で、その中の一つとしてBlackBerry BOLDが小さく写っている写真です。私はこの写真を見た時に何故か無性に「BlackBerry BOLD」が欲しくなったのです。購入する可能瀬がが0%であったBOLDを今更何故?と思いました。

私はこの写真には何か購買意欲を掻き立てる何かがあるに違いないと思ったのです。それから私なりに調べると、flickrのタグに#whatisinyourbagというグループが存在し、実際に沢山の方がカバンの中身を撮影しアップしているのが確認できました。

私は、単にアップするだけでなく、ここから物販に結びつける仕組みを構築すれば良いのでは?と考えました。しかし、その前にカバンの中身として撮影された写真が、私の購買意欲を掻き立てた秘密を探るのが先だと思ったのです。

カバンの中身の写真が購買意欲を掻き立てる秘密は、カバンの中身の一部として撮影された写真には、ECなどの商品画像に使われている奇麗な写真とは違い、既に誰かが購入した商品として撮影されているので、その写真には「持っている」や「いいね」と言った「口コミ」的要素を含んだ写真になっているという仮説を立てました。

「口コミ」はECにおいて非常に大きな役割を担っているので、「口コミ要素を含んだ一枚の写真」=「カバンの中身として撮影された写真」という事であれば、その写真を沢山集める事で、ECで購入を検討しているユーザーが「価格比較」「口コミ」を求め大手サイトを訪れるのと同じように「カバンの中身を集めたサイト」を訪れてくれるのではないかと考えました。

クチコミと近いものがあると。

大橋さん:補足としてですが、価格コムや口コミなどは既に商品が決まったユーザーが利用するサイトですよね?InMyBagは一つ目は価格コムさんなどと同じように既に商品が決まっている方が、再度InMyBagを見て最後の購入の一押しをする為に訪れて頂くという側面があります。

二つ目はまだ、欲しい商品が決まっていない方が訪れて商品を決定する、または顕在化させるという意味を持っております。

例えば、「電卓が必要!」というユーザーが、電卓を探す時に、今まではECサイトで検索BOXに「電卓」と打ち込んで、沢山の商品の中から探して行く必要があったのですが、人によっては「お洒落な電卓が欲しいけど、どんなメーカーなんだろう?」となります。そういった時に、InMyBagの検索画面でアイテム欄に「電卓」職業欄に「アパレル」(アパレル関係の人の電卓はきっとお洒落な電卓を持っているだろうと予測をして)と入力すると、アパレル関係の人でカバンの中身に電卓が入っている人の「カバンの中身」が一覧で表示されます。(まだ数が少ないのでこのような検索でHITするのは少ないですが)

また、もっとプロっぽい電卓が欲しいという人は、職業を「会計士」とすると同じ様に、会計士の方で中身に電卓が入っているカバンの中身の写真がでてきます。これが実現すれば、InMyBagしかできない検索の仕組みが可能となるのも一つの目標です。

スタートアップまでの準備~開発期間はどのくらいだったんでしょうか?

大橋さん:InMyBag.comのアイデアを思いついたのが、2009年5月で、その後実際にサービスを構築しようと考え、ドメインを取得したのがwhois情報でも確認できるように、2009年6月です。この時はinmybag.comは既に取得されておりましたので、inmybag.netというドメインを取得しました。

その後、約1年間はプレゼン資料を色んな方に見せて反応を聞いてみる期間にあてました。ここは非常に慎重になっていたのですが、それ以前にいくつかのサービスをリリースしていたのですが、自分だけが良いと思った事が必ずしも他の方に受け入れられ事はないというのを痛感していた時期でもあった為、色んな方に資料を見せて、感想を聞いてみる事にしたのです。

最終的に、私が一目置いている友人に話をした際に「それ面白いですね!」と言ってもらい、自信を深めました。そしてその人(現在のパートナー)にシステムを、私がデザインとディレクションを行う事で開発がスタートしました。これが2010年5月頃だったと思います。開発にあたり双方のやりとりはTwitterのDMを使ってやり取りを行っておりました(笑)

まず最初にサイトのネーミングを決定する際に、既にinmybag.netを取得していると伝えたのですが、やはりどうせやるなら.comドメインでやりたいですね?という事で、既に取得されていたinmybag.comを持っているドメイン販売会社にメールをし、譲ってもらえないかどうか確認をしました。ドメイン販売会社から提示された金額は当時のレートで約20万円でしたが、私はある程度ディスカウントに応じてくれる事を知っていたので、10万円だったら購入するというメールを送ると、すぐにOKを頂き購入する事となり、inmybag.comドメインを手に入れたのです。念のためinmybag.jpも取得をしました。

そして実際に開発をスタートさせましたが、私はできるだけシンプルに最低限の機能だけでリリースをする事を心がけました。開発を行って行くと、どんどん新しいアイデアが生まれてくるのですが、それを最初から実装するより、一旦リリースをして少しづつ機能を追加して行く方が無駄が少ないと考えたからです。最終的にInMyBag.comは2010年9月に正式ローンチいたしました。

海外向けも用意したのは狙いがあるのでしょうか?

大橋さん:InMyBag.comは私の集大成といえる程のサービスと考えていたので、できる事なら海外ユーザーにも使ってもらえるようなサービスにして行きたいと考えていたのと、写真という事で、あまり言語の壁がなく使ってもらえるのではないかと考えたので、日本語、英語を用意いたしました。

海外に向けて、どんなプロモーションを展開されたのでしょうか?

大橋さん:プレスリリースを積極的に海外メディアに向けて送信いたしました。その結果、色んなメディアで取り扱っていただくことが出来ました。CNN GOajiajinベンチャーナウなど。

また、リリース後にamazonのmechanical turkというサービスを利用しました。これは実際にinmybag.comを使ってみての感想等を1件10円とかでfeedbackしてもらえるので、PRの一つとしても使えましたし、実際に感想なども聞く事ができました。

mechanical turkはサービス開始前からご存知だったんですか?

大橋さん:こちらの存在は友人から聞きました。最初はアフィリエイトかな?と思ったのですが、単価がかなり安いのと、主にリリース前のバグチェックとかに利用されている事が多いみたいですが、他にも色んな意見も聞けるので便利かと思います。

大橋さん、貴重なお話ありがとうございました。

大橋さん:この度はありがとうございます!私自身も色々な情報が聞けて今後に生かせればいいなと思いました。今後はTwitter,facebookのOAuth機能などを追加して行くのと、もう少しUIを触って購買までをスムーズにできるようしたいと考えております。

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